« 不定期連載JAZZ小説「KIND OF BLUE」その12 | Main | 不定期連載JAZZ小説<閑話休題・六本木無残> »

December 10, 2004

不定期連載JAZZ小説「KIND OF BLUE」その13

(前回よりの続き)
<今日から編集を変えました、連載が読みやすい様にストーリー順に並べましたが、どうでしょうか?編集方法などアイデアがありましたらコメントください。H_Imgine59様リンクありがとうございます。ところで私の好きな曲「GOOD LIFE」(原曲シャンソン)を練習したいのですが、譜面がありません、入手方法ありましたら教えてください。
先週末は私の長年のテーマ曲「ONCE IN MY LIFE」をTBMレコードの菅野邦彦風で練習しました。5時間同じ曲を弾いていたら指がつってしまいました。(笑い)鍛錬不足です。>
(この回のイニシャル名は誰かということがありました、実名でも問題ないので本日2006年8月30日より実名に切り替えました。)
・・・・・<ゼンさん1967年12月大学二年の回想パート>
私が学生時代、アルトとペットの2管のクインテットで他の大学のパーティーのアルバイトをした。
もう一つのゲストバンドは当時の日本のトップジャズバンドだった。
リーダーは今は亡きドラムの白木秀夫、ベースは稲葉国光、ピアノ菅野邦彦、テナー村岡健、ペットがなんと日野てる正、「白木秀夫クインテット」
今聞けば夢のオールスターだ。でも当時はジャズでは食えない、有名バンドでも大学のダンスパーティーの営業をしていた。
場所はボーリング場の別フロアーで奥が舞台、あとはだだっ広いフロアーで500人くらいは入れた。
6時半に音出し、9時終了、最後のトリは白木秀夫クインテットに取ってもらわねば失礼だ、開始前に舞台裏の楽屋へお願いに行った。特にマネジャーは居なくて白木氏自身が「ああいいよ、OK」で万事終了。
最初のステージを予定通りこちらでこなした、ダンスパーティーのバンド交替の繋ぎの曲は3拍子と決まっている。
我々はビートルズの「ノーウエアジン・ウッド」を使っていた。
1コーラス終わったところでプロのメンバーが出てきた。真っ先にピアノの菅野邦彦さんが出てきて僕の横でチョットキーを見て交代した。
「洒落た曲つかうじゃない」と言って引き続けた、ベースが交代し、ドラムが交代してリズムセクションの交代が終わると曲の途中からでも強引にエンディングへもっていって終わらせてしまう。
最初の曲が始る、我々は楽屋に帰らず、舞台の袖からフロアーに降りてそのまま聴く体勢にはいった。
白木さんはメリハリの効いた強いビートでアフロリズムをたたき出す、8小節叩いたところで管が前に出てテーマを吹く、・・・「LOVE FOR SALE」だ。
スピード感がたまらない、リズムセクションがガッチと構えて2管がアフタービートいっぱいで4度のハモでのってくる、スイング感が凄い。
会場は聴いているのが三分の一、踊っているのが三分の一、あとは後ろでたむろっている。
これは聴いている方がいい、だんだんご機嫌になってきた。
彼らの出番が終了する10分前に楽屋へ戻って次に予定した曲の順番を確認した。
バンド交代に菅野邦彦さんは「MOON RIVER」を弾いていた。
でも変なキーみたいだ、私はドッキとした。あまり長く繋ぎをさせては失礼だから直ぐにピアノの横に行った。
キーを見た、エエエッ、ピアノだけで弾いているのにD♭?
「それD♭ですか?」一応確認したとたんに、E♭にしてくれて交代した。
曲の間を空けてはパーティーはしらける。
予定通り最初の曲「COMING HOME BABY」にとりかかろうとした。
私がカウントを出す、・・・・はずなのに、ドラムがカウント出しのステックを叩いた、それもやたら早い、違うだろうと振り返って驚いた、ドラムセットに居るのは川島ではなく、白木秀夫氏ではないか。
ニコニコしながら早く入れと目で合図がくる。
でもこんなに早い「COMING HOME BABY」はやったことが無いしペットの深谷では無理だ、咄嗟に「アルトだけ」と声をかけた。
ダンパーだからできることで、コンサートではないので助かった。
ジャズ好きな連中は結構楽しんでいるようだ。
案の定アルトの恩田は頑張った、結構ノッテいる。
床屋の倅でギターを弾かせても上手いアルトを吹いても上手い、楽譜に強く初見がきく、アドリブも外さない我々グループのコンマスだ。(コンサートマスター:音楽的技術監督)
自分でも何だか気持ちが落ち着いてくると妙に何時もと違うノリを感じ気分が良くなってくる。
無理をしないでも自然にメロをフェイクし、自然にフレーズが出てくる不思議だ。
バスドラ(バスドラム)が単調な刻みではなく縦横無尽に歌う様に入ってくる。
なんとノリ易いリズムか。
ドラムの川島はカウベルを叩きながら白木さんのドラミングに目が釘付けになっている。
この曲はピアノが3コーラスソロを取ってエンディングという予定が白木秀夫氏はエンディングではなくドラムソロへ持ってゆこうとしている。ピアノのコーラスの切れ目からシンバルレガートを外すと8ビートとラテンのリズムを周囲に刻ませたまま、ソロを展開している。会場の雰囲気は異様に盛り上がっている。
大分長いソロが続いた、いつ終わるのだろうかと・・・・思っていたところへペットの日野さんがハイノートでテーマを吹きながら入ってきた。
ドラムソロはそこで急遽ペットのバックへ廻りリズムを刻みだした。
器用でもあり何でも直ぐに出きる人たちだなと思いながら、コードB♭とFの繰り返しをベースと一緒に弾き出した。
ペットは1コーラスソロを吹いて目で恩田に入れと合図してアルトとテーマをつくり無事終わることができた。
白木さんと日野さんは笑いながら舞台から裏へ引き上げていった。
世界的ドラマー白木秀夫のバックでソロを弾く、その時の不思議な且つ自然なノリの感覚は未だに忘れられない。若いプロドラマーは私に聞くことがある、「どうでしたか?どんな風でしたか、聞かせてください」
因みに白木秀夫クインテットのギャラはC十万円(ツェージュー万)で我々はD万5千円(デーマンゲーセン)、これは良いギャラだった。
このステージが終わるころ我々のガールフレンドがやって来た。
白木秀夫クインテットで踊れるなと思った。
>>>この1967年から数年後、白木氏は他界した<<<
この感覚を次は1984年に味わうことになるが、それは叉の機会だ。
(次回に続く)
・・・・これから何を聴こうか・・・「アート・ペッパー/ゲッティン・トゥゲザー」・・・・
パーソネル:アート・ペッパー、コンテ・カンドリ、ウィントン・ケリー、ポール・チェンバース、ジミー・コブときたら「ミーツ・ザ・リズムセクション」の再来かと、このケリーとチェンバースの絡みが凄いし、ケリーの例の転がるような三連符の煽るスイング感、それにピタッと後一杯でのるペッパーのスピード感、わたしは、「ミーツ・ザ・・・・」よりこちらが好きなんです。
レーベルはコンテンポラリー1960年2月の録音です。
皆さんも一度味見をされてみたらいかが。

|

« 不定期連載JAZZ小説「KIND OF BLUE」その12 | Main | 不定期連載JAZZ小説<閑話休題・六本木無残> »

Comments

Posted by: longfantlr | September 24, 2017 at 05:32

????
http://epowerwashers.com w7677.com fineinkworks.com kuttikattil.com longfanfiction.com jobindigo.com

Posted by: epowerwtz | September 23, 2017 at 02:21

????
http://bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com designtshirtsonlineforcheap.com digicha.com epower

Posted by: bucknallyx | September 22, 2017 at 20:37

????
http://bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com designtshirtsonlineforcheap.com digicha.com epowe

Posted by: bucknallyx | September 22, 2017 at 20:36

????
http://bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com designtsh

Posted by: bucknallyx | September 22, 2017 at 20:35

????
http://bamwar39.com bhaity.com bizcpc.com bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com
???

Posted by: bamwarqa | September 22, 2017 at 16:04

????
http://bamwar39.com bhaity.com bizcpc.com bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com
???

Posted by: bamwarqa | September 22, 2017 at 16:04

????
http://bamwar39.com bhaity.com bizcpc.com bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com
???

Posted by: bamwarqa | September 22, 2017 at 16:03

????
http://bamwar39.com bhaity.com bizcpc.com bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com
???

Posted by: bamwarhw | September 14, 2017 at 14:52

????
http://bamwar39.com bhaity.com bizcpc.com bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com
???

Posted by: bamwarhw | September 14, 2017 at 14:51

????
http://bamwar39.com bhaity.com bizcpc.com bucknallspice.com c4405.com cherishmyhome.com
???

Posted by: bamwarhw | September 14, 2017 at 14:51

????
h

Posted by: speculavh | September 14, 2017 at 08:23

????
h

Posted by: speculavh | September 14, 2017 at 08:23

????
h

Posted by: speculavh | September 14, 2017 at 08:23

おはようございます。コメントがどこかに飛んでいったようなのでも一度かきこみます。[GOOD LIFE]の楽譜お送りしますので、メールください。

Posted by: H_imagine59 | December 12, 2004 at 05:50

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54124/2222543

Listed below are links to weblogs that reference 不定期連載JAZZ小説「KIND OF BLUE」その13:

« 不定期連載JAZZ小説「KIND OF BLUE」その12 | Main | 不定期連載JAZZ小説<閑話休題・六本木無残> »