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April 27, 2007

団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その121回「TV番組ジャズライブ放送」の巻ー

<臨時報告・・・「ジャズ批評 5月号」のジャケ買い特集に私の拙文が掲載されました。もし時間があれば本屋で立ち読みでもしてください、お金持ちの方はお買い上げください。なお77ページに掲載されておりますのが、私です、宜しく!>
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<前回より続く>

ゼンさんが母屋のリビングでソファーに腰掛、何やら難しい顔をして、二人の見慣れない人と話している。
一人はスーツ姿の男性で50歳くらい、もう一人は黒のパンツスーツの女性で30歳くらいとみた。
「狭い店だからTVの映像には耐えられないと思うけど」
「いや、大丈夫、その雰囲気がいいのですよ」
「是非やらせてください、ジャズの雰囲気作りやはり現場で経験を積んできた人でないと出来ないのですよ」
「月に一度ですから」
「いつものままでいいです、小野田さんのやるままで・・」
「オレはテレビという柄ではないし、やったこともないし・・」
「それは、相手役が上手く誘導しますから」
何やら、ゼンさんを懸命に口説いている様子だ。
そこに、ドラムの大野が入ってきた。
「どうしたの、難しい顔をして」
「いや、うちのライブハウスからTVの中継というか、録画なんだけど、月に一回だけどね」
「いいじゃない、やろうよゼンさん!」大野が畳み掛ける。
男はTV局の企画部長で女性は番組プロデューサーだ。
昨今のジャズ流行りで、ジャズ番組が知らないうちに結構できている。
しかし、どれも納得のゆく番組内容になっていない、どうしたらジャズの現場の雰囲気がTVで出せるのか?
その結果考えついたのが、実際に本物のジャズをやっている現場をそのままライブ感満載で制作しようというものだった。
その白羽の矢がゼンさんに当たった。
ライブ収録は月初めの金曜、放送は翌週の土曜の夜24時から1時間番組となった。
番組タイトルは「サタデイ・ブルース」
番組の進行は、男性と女性の常連客が毎週登場し、ゼンさんにインタビューしながら、また出演者やゲストのお客にも話しを聞きながら、ジャズを聴く番組だ。
ゼンさんが付けた条件は、クラブ「KIND OF BLUE」の臨場感、いつもの雰囲気のままを伝えること、そして自分が監修に参加できること。

記念すべき第一回の放送は4日後の金曜日に収録となった。

ゼンさんは番組の出だし、つまり開始のタイトルバックにこだわった、ジャズだっておなじ、出だしの8小節できまる。
ここでスリリングに始まらないことにはジャズ番組が台無しだ。
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先ずは、車でクラブに乗り付ける、車はゼンさんのモーガンを使う、これに男女二人が乗って、クラブの中庭に乗り入れ、停める、男が先に下りて、女性側のドアーを開けてエスコートをする。


<この場面のBGMは「Cジャムブルース」、ミディアムスローのフォービートで、先ずはベースがブルースコードを・・・4小節を過ぎてシンバルレガートが入る、この辺でドアーを開ける場面、12小節が過ぎ、階段を下りる当たりで、ピアノがテーマを弾く。>

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この場面までは顔を写さない、足元から胸元まで。
そして、クラブのドアーを開けて入ってゆく。クロークに女性がコートを預ける、そしておもむろに階段を下りる二人の足元・・・。
段々とジャズの音が聴こえてくる。<Cジャムブルースのテーマ>
席に着く二人、煌くテーブルのキャンドル・・・。
「今夜もようこそ!」とフロアーマネージャーの声。

ハウストリオの紹介に続き、本日のゲストを紹介する。
記念すべき第一回のゲストは・・・???
<次回に続く>

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Comments

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Posted by: bamwarpq | September 27, 2017 at 04:01

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Posted by: bamwarpq | September 27, 2017 at 04:00

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Posted by: bamwarpq | September 27, 2017 at 04:00

4438miles さん

>相手役が問題です

瀬戸内寂聴さんはどうでしょうか。お若い頃はジャズが好きでした。説教されたついでに「子宮作家」のお話も伺いましょう。(笑)

ヴォーカルに造詣深い向田邦子さんもいいなぁ。あっ、好物の水羊羹のご用意をお忘れなく!(笑)

Posted by: duke | May 02, 2007 at 18:50

DUKEさん
林家正蔵師匠ですか・・・凄い人をもってきましたね!
ジャズ話をしながらオチがつきそうですね(笑)
能書きが長くなってジャズ演奏時間がなくなりそうです。いつもマキの連続だったりして。

三平師匠は、話自体がアバンギャルド演奏だ!

KAMIさん
大学時代に植草さんをお呼びしてパネルトークをしたことがあるのですが・・・本当にKAMIさんが言われるように、あの文章の雰囲気のままお話になり、「ボソボソ・・・ウーン、ドロフィー良いんだよね・・・」という調子でした。

TV番組の際は、常連客の一人として登場してもらいましょう。

それから、DUKEさん、正蔵師匠の場合はゲストでお呼びして、入り口で逆にご祝儀を頂きましょう!

私としてのイメージは、故小島正夫氏あたりが洒落ていていいかなと・・・。
巨泉氏もいいけど、能書きがこれまた長そうだし。

本当は野口久光氏が本命なのです、次点で油井正一氏かな・・。

相手役が問題です・・・ジャズを知っていて雰囲気を壊さない人・・?

どなたか推薦を宜しく。

Posted by: 4438miles | May 02, 2007 at 11:33

4438miles様、こんばんは。
進行役、男性はJJこと植草甚一さんなんか如何でしょうか。昔のスイングジャーナルの評論の感じでやってもらえれば・・・。あれって言葉にしても面白いと思います。
女性は・・・。だめだ思いつかない。(笑)

では、では、

Posted by: KAMI | May 01, 2007 at 22:39

4438miles さん、こんばんは。

>進行役の男性

ジャズがお好きな九代目林家正蔵師匠はどうでしょう?地下に隠したご祝儀袋持ってくるかもしれませよ。(笑)

三代目林家三平師匠もいいなぁ。

どーも、スイマセン。ハウストリオのオープニングは「ビギン・ザ・ビギン」です。ゼンさん、今夜のお客さんは美人ばかりですね。「美人・ザ・美人」なんちゃって。TVですからこうやったら笑ってください。

Posted by: duke | May 01, 2007 at 22:09

KAMIさん
DUKEさん
助けてください。
このTV番組をこれからどう進めるか・・。
この進行役の男性と女性を誰にするか。困っているのです。
キャスティング誰かいませんか、良いタレントかアーティストが?
ご紹介ください、宜しく御願いします。

Posted by: 4438miles | May 01, 2007 at 16:06

久保田さん
あのシルバーのレコードでは、短編小説が一つ書けるくらいの話なのです。
思いいれと言うやつですね。
やはり、中学高校時代のお小遣いが不自由な時代に買ったLPは思い入れが強いです。
またそれだけ情熱があったのでしょうね。
経済的に少しは余裕が出ると、とりあえず買ってしまって、あとでまた買って、二重買いなんて無駄なことをして・・・思い入れが希薄になった証拠と反省しきりです。

Posted by: 4438miles | May 01, 2007 at 16:04

4438miles様、こんばんは。
カインド・オブ・ブルーを舞台にしたTV番組の始まりですね。
是非、今のレベルの低いTV番組制作者が真似をしたくなるような内容にしてください。
そして現実にこのような番組が出来れば良いなと思っております。

Posted by: KAMI | April 29, 2007 at 22:01

4438miles さん、TVの中継が始まるようですね。

メル・トーメはジャガーの1937S
キャノンボールはベンツ・コンバーディブル
ジミー・スミスはMG
モーガンとなると・・・女性か?
モーガン・キング、違ったモーガナ・キングか。(笑)

ギアを入れ替えましょうか。
「ジャズ批評 5月号」 お金持ちではありませんが、買いましたよ。美女ジャケ、エロジャケが多い中、なるほどの「音が聴こえるジャケット」唸りました。

Posted by: duke | April 28, 2007 at 23:48

ジャズ批評への掲載、おめでとうございます!
楽しく読ませていただきました。
特にホレス・シルヴァーのレコード。
生き生きとした思い出話がいいですね!

Posted by: 久保田豊秋 | April 28, 2007 at 23:28

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