« 団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その123回ーー「号外!!新譜発表のお知らせ」の巻ー | Main | 団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その125回ーー「野人ピアニストの出現」の巻ー »

May 18, 2007

団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その124回ーー「今夜はブルースを歌う」の巻ー

ジャズTV番組の第二回が始まった。
今度は、「ブルースを歌う」だ。

タイトルバックが始まり、クラブの中庭で車を降りるふたり。
階段を下りるふたり・・。
「いらっしゃいませ、お席にどうぞ」
瞬くキャンドル・・・河田吾郎トリオの「Cジャムブルース」・・・・

司会のピーター・バラカンが口火をきる、「今夜のゲストは、この方です、ミスター・マーク・マーフィー!」
途端に、河田のピアノがプリミティブなブルースコードを弾き始める。
「♪GOING TO CHICAGO~♪」渋い声が響きわたる・・。
ミディアムスローが快適に聴こえスイングする。
070511spare_005

突然のビッグゲストがこの番組の売りだ。
最初に出たブルースはジミー・ラッシングとベーシー楽団でおなじみのブルースだが、ジミーよりソフィスティケイッテドな感じがする。
続けて二曲目に入った、自分で曲を紹介した、「ホレス・シルバーの名曲です、セニォール・ブルース」というなり河田がラテン的リズムに乗ったブルースリフを展開した、ベースとドラムが即座についた。
そしてイントロのリフが終わりブレイク!
Jazzbook0924_056_2


歌詞に入った。なんとファンキーでイカシタ導入部なのだろか、まるでホレスの世界がそのまま現れた雰囲気だ。
思わず店内から「いぇー」の声があがる。
070511spare_002

途中でインタビューになった、藤尚子が彼のキャリアについて話した。
「皆さん、1932年生れのこの歌手を聴いたことがありますか?
1950年代後半から自分名義のアルバムを録音するもあまりブレイクはしなかった。
60年代はRIVERSIDEに凄いアルバムを二枚残し、欧州へ、70年代に帰米後、MUSEからアルバムを出しました。」

「では続けてどうぞ!」
この夜、マークは立て続けにブルースを歌った。
* That‘s How I Love The Blues
* Jelly Jelly Blues
* Blues In My Heart
* Fiesta In Blues
* Rusty Dusty Blues

河田トリオにまるでテナーサックスが加わったような、決して歌が加わったと感じさせない、楽器と対等の演奏を聴いているようだ。
歌に絡む、河田のピアノ、ベースの山田、大野のドラムがかなり激しくプッシュして煽っても、堂々と対応しスイング感を増長させてくる。

「こんなジャズ・シンガーはもっと聴かれて良いのではと思う」とゼンさんがコメントいれた。
最期に、「Wee Baby Blues」を歌って締めたが、拍手が鳴り止まない。
「アンコール!」の声だ。

マークが河田の耳元で囁いた。
かなりなアップテンポで、「♪ソラシラソラシラソラシソラー♪」
070511spare_004

「MILESTONE」が始まった、この曲に歌詞があるとは知っている人は少ない。
お店の中から思わず「ウォー」という声と拍手だ。山田君のベースラインが快適だし、大野のリムショトが小気味いい。

「今夜は皆さん、お楽しみいただけましたか?今夜のゲストはマーク・マフィーさんでした、ではまた来週!」

<今回はマーク・マーフィーでした、私はこの人をジャズ・シンガーではなく、モダン・ジャズ・シンガーと位置づけております。いかがでしょうか?いづれのレコードも共演者が凄いですね。>

|

« 団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その123回ーー「号外!!新譜発表のお知らせ」の巻ー | Main | 団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その125回ーー「野人ピアニストの出現」の巻ー »

Comments

Admiring the dedication you put into your website and detailed information you present. It's great to come across a blog every once in a while that isn't the same outdated rehashed material. Wonderful read! I've bookmarked your site and I'm adding your RSS feeds to my Google account.

Posted by: Altezza.travel | September 17, 2015 at 06:13

DUKEさん

「藤さん、今の曲の邦題は?」
「お友達になれない?」
「嬉しいなぁ、ボクもそのつもりです」

>>「じゃあ、主人に相談してきます」


Posted by: 4438miles | May 24, 2007 at 10:00

4438miles さん、こんばんは。

藤尚子さんですか、勿論私の好みです。小さなクラブでピアノをバックに「Can't We Be Friends?」あたり歌うと良い感じですね。

「藤さん、今の曲の邦題は?」
「お友達になれない?」
「嬉しいなぁ、ボクもそのつもりです」

Posted by: duke | May 23, 2007 at 19:13

KAMIさん
お買い上げありがとうございました。
今度大隅氏に久喜市に足を向けて寝ないようにきつく言っておきます。
きっと彼は立って眠ることになるでしょう。(笑)

ベースの井上君は注目株ですね、太田剣君も、これからが楽しみで、小さく纏まらないで欲しいと思っています。

Posted by: 4438miles | May 23, 2007 at 11:14

4438miles様、こんばんは。
大隈寿男さんの「ニューディール」、今日届きました。
良いですね。ジャズを大切に扱っている。
そして実力がある暖かいドラム。
こういう方がいるなら、日本のジャズも捨てたもんじゃないなと思いました。

魔よけにしなくてすみそうです。(笑)

Posted by: KAMI | May 22, 2007 at 22:35

KAMIさん
DUKEさん
マーク・マーフィーってどうして評価されないのでしょうね。
実力もあるし、ノリも良いし、・・。
ただ、あまりポピュラー路線は好きでないようですね、確かに。

ところでこのBLOGの写真にあるのが藤尚子さんです。国立音大の歌曲の出身でジャズを志したことがありましたが、その後あまり活動は知られていません。
DUKEさん好みでしょうか・・・?

Posted by: 4438miles | May 21, 2007 at 14:09

4438miles さん、日本どころか本国でも評価されなかったマーク・マーフィーが登場しましたね。

クールでどちらかというと玄人好みのシンガーでしょうか。評価の低かったキャピトル時代の「The Start of Something」は好きな1枚です。タイトル曲はベイシーの演奏でお馴染みですが、たたみ掛けるようなスピードに圧倒されます。カンドリ兄弟やビル・ホルマンといったホーンも入っておりますが、ジミー・ロウルズのピアノも光ります。リバーサイドの2枚が人気ですが、こちらは初期の隠れた名唱でしょうね。

マーク、収録も無事に終わりましたので、食事に行きましょうか。スシ、テンプラ、ゲイシャ、お好みは?

RAHメン

Posted by: duke | May 20, 2007 at 11:49

4438miles様、こんばんは。
今回は、マーク・マーフィーの登場ですか。
テクニックのある実力派ですね。
そしてマイルストーン。これって凄いですね。
ワン・ホーンかと思うと歌手だった。
>モダン・ジャズ・シンガーと位置づけております。
賛成!!!

Posted by: KAMI | May 18, 2007 at 22:27

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54124/15114626

Listed below are links to weblogs that reference 団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その124回ーー「今夜はブルースを歌う」の巻ー:

« 団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その123回ーー「号外!!新譜発表のお知らせ」の巻ー | Main | 団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その125回ーー「野人ピアニストの出現」の巻ー »