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July 12, 2007

団塊のJAZZエッセイ「KIND OF BLUE」その131回ーー「夏はジャズ・フェズ」の巻ー

夏ともなると、日本のみならず、世界のあちらこちらで、ジャズフェスが開催される。
多くのジャズフェスへ行ったが、やはり、映画「真夏の夜のジャズ」で観たモンタレイ・ジャズフェスティバル以上のものは無い。
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日本のジャズフェスの走りは、「軽井沢モダンジャズ・ミーティング」と銘打ったジャズフェスあたりが最初と思う。
私が最初に観たのは、1963年、16歳のときに、軽井沢で開催されたジャズフェスであった。
南軽井沢の人口湖のほとりで野外であった。
西条孝之助カルテットや白木秀雄クインテット、デキシーも出てきたし、マーサ三宅さんやテリー水島さんなども登場した。稲垣次郎、三保敬太郎、宮沢昭・・・日野テルマサはまだここでは出てこない。
渡辺貞夫はボストンにいた。
最後が、原信夫とシャープアンドフラッツで、それに出演者全員が加わって「マンティカ」のジャムセッションになったのを覚えている。
白木、猪俣、白木、・・・ドラム合戦も盛んであった。
ジミー竹内がシャープのドラムでド派手な叩き方をしていた。

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軽井沢は夕方になると高原独特の天気でよく夕立がくる。
雲が出てきて、もう来るなと思ったらもう遅い、凄い集中豪雨が雷と共にやってくる。
雷は大きな立ち木にバリバリと落ちる。

そんな、夕立がジミー竹内のドラムソロの最中にやってきた。
彼は、ソニー・ペインばりのロングソロをとっていた、遠くでカミナリがなった、ゴロゴロゴロ・・・、
彼はそれに応えるように、バスタムをドドドドド・・・、カミナリがバリバリバリ・・・、スネアをザザザザザ・・・、カミナリがドカーンと落ちた、シンバルをドシャーン・・・・!!!
カミナリとの共演となった。
原信夫がもっとやれとけしかけた。

会場は露天で土砂降り、私は一人傘をもっていた・・多分そうなると思っていたのだ。
午後3時過ぎに軽井沢の街の上の見晴し台の山に雲がかかったら、夕方から夕立雷雨になる確率が高い。
その日は夕方4時の開演だったがボロ別荘を自転車で出る3時には街の上の方に雲が出ていた。
周囲の満員の観客は皆、後ろや脇の小さな屋根の下に避難している。
一人、スチールパイプの椅子に腰掛て、傘をさして観ていたのは私一人だった。
そんな私を見て、原さんが手を振った、僕は傘を振った・・・。

シャープは毎年、町外れの前田郷というところで、合宿をやっていた。
或るとき、友人の父親の伝で、見学させてもらう機会があった。
そこで、色々なメンバーと知り合い、夜のジャムセッションパーティーに出させてもらったのは良い思いでである。そこで、あの時、傘をさして一人観ていたのは僕です、手を振ってくれたので、僕は傘をふりましたと言ったら、原さんが「あれは違うよ、カミナリが危ないから、屋根の下へ行くように手で指図をしたんだよ」と言った。

今年も、日本中でジャズフェズが盛んである・・・がみな同じような企画ばかり、何か新鮮な企画が欲しいものだ。
また、「真夏の夜のジャズ」を観るとするか!

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Comments

ご常連のみなさん!
記事の冒頭から勘違いがありまして、モンタレーではなく、ニューポート ジャズフェスティバルの間違いでした。59年です。
訂正してお詫び申しあげます・・・ちっと「にゅーぼーっと」してまして・・。

日曜日は台風と決め込んで、我が家で「真夏の夜のジャズ」を見直していました。

ジミー・ジェフリーとブルックマイヤーにはじまり、モンク、アニタ、マリガン、そしてドロフィーとチコ・ハミルトン、サッチモとティーガーデンで盛り上がり、マハリアジャクソンが、最後に「主への祈り」、ジャズができたことへの感謝で締める。

これは立派な感動もののストーリーの映画ですよね。

そして背景はニューポート沖で同時に開催されたアメリカンズカップです・・・
海とヨットとジャズ、そして段々と夜になってゆく・・・。

観客も最高で、スイングすれば踊りだす、ドルフィーとチコ・ハミルトンに食い入るように観る観客・・見所をしっていますね。

そうそう、ローン・カーターですけど、ジャズフェスでの舞台裏でのことがあり、後年、私が後援会をしている大隅寿男がローン・カーターとジョー・サンプルの曲でアルバムを作成しました。
キャンペーンライブで来日し、数回会って話をしましたが、神経質で嫌な感じでした。
記念写真一枚も嫌がりましたので、遠くから撮った写真しか残っていません。

マイルスがロンは一言では分からない奴だ、何度も言い聞かせ、練習を繰り返さないと出来ないベースと言っていますね。
トニーやハンコックは一言で分かるそうです。

Posted by: 4438miles | July 17, 2007 at 10:00

4438miles さん、こんにちは。

夏だ、祭りだ、ジャズだ、ジャズフェスだというわけでして、今年も北は北海道、南は九州、沖縄まで全国津々浦々で開催されるようです。一箇所当たれば倣う日本的発想で、北海道もご多分にもれず数箇所で予定されております。広くジャズが聴かれることは望ましいことですが、そうそう二匹目の泥鰌は居るわけもなく、続かないのが現状です。どんぐりの背比べをするような二番煎じの企画では当然のこと。ジャズフェス開催に吝かではありませんが、細く長く続けられるよう関係各位に望みたいですね。あのニューポートですら54年スタート時は小さなものでした。アメリカ在住の酒井眞知江さんの著書「ニューポート・ジャズ・フェスティバルはこうして始まった」を読むと、関係者のジャズへの情熱が伝わってきます。祭り以前にジャズへの愛着がなければ成功はありえません。来年、再来年と回を重ねられよう企画を練り直して欲しいものです。

あっ、そうそう、雨にも風にもカミナリにも負けずジャズを聴く宮沢賢治のようなマイルス少年が、ひとりでも多く増えるのが必須条件です。

Posted by: duke | July 15, 2007 at 08:26

4438miles様
>多くのジャズフェスへ行ったが、やはり、映画「真夏の夜のジャズ」で観たジャズフェスティバル以上のものは無い。
同感!!!
とにかく映像が素晴らしい。
出演者もサッチモ、モンク、アニタ・・・。思わず涎が出そうになるご機嫌なメンバーですね。
そして何度観ても飽きることがない。
ジャズフェスのドキュメンタリーの傑作だと思っています。

Posted by: KAMI | July 13, 2007 at 18:46

4438milesさん、えらいご無沙汰で申し訳ありません!

私の、医療系メーリングリストのお仲間で、ご自身も
ベースを演奏なさるジャズキチの整形外科Drが
いらっしゃいます。
ある時、その方の地元でロン・カーターのライブが
あって休憩時間にお話したんだそうですが、
「ロンは、性格悪いな!」と仰っていました。

Posted by: 25-25 | July 13, 2007 at 18:38

Basscleffさん

久振りです。
そう、雨とジャズフェス・・まだらお高原のジャズフェスでしたね。
僕はあの時以来ローン・カーター不信になりました。
自分の楽器をしまって、マリガンのところの若いベーシストの楽器を取上げて出てきたのを楽屋裏でトコちゃんと見て、顔を見合わせ、嫌だねと言ったものです。
そんな話も書きましたね。

Posted by: 4438miles | July 13, 2007 at 09:43

4438milseさん、ちょっとゴブサタしてしまいました。
いやあ・・・この1963年の軽井沢でのジャズ!milesさんの回想からも、実にいい雰囲気が伝わってきます。
雷雨の中、独りだけ椅子に座ってステージを見るmiles少年。原さんの合図に傘を振って応えるmiles少年・・・絵が浮かんでくるようです。
後年、その原さんから聞いた「カミナリのオチ」も最高でした!(笑)
そういえば・・・僕がこのFのブルースにおじゃまするキッカケは、milesさんがチラと書いた1982年の斑尾高原のジャズフェス記事の時でした。その時の斑尾でも、やはり天候が急転・・・大雨になり、ステージが中断してました。長い中断で、観客がダレてきたころ・・・トニーウイリアムスが独り先にステージに出てきまして、ドラムソロをやってくれました。ドラマーというのは・・・サービス精神が豊かなのでしょうね。トニーがひとしきり叩いた後、フレディ・ハバードもマッコイも演奏に加わったのですが・・・ベースのロン・カーターだけは、なかなか出てこず・・・だいぶ経ってから(嫌そうに)出てきました。たぶん・・・自分の楽器を濡らしたくなかったのでしょうね(笑)

Posted by: bassclef | July 12, 2007 at 20:58

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